私の大好きな釣りに磯でのヒラスズキがある。最近ではサーフや漁港などでも釣れることや、時間も夜の方が釣りやすいなど、従来のイメージより受け入れ易いターゲットになっているように感じる。実際に私もやったことはある。
でも、やっぱりヒラスズキは磯でのデイゲームが面白いというのが私の結論である。その理由は心技体すべてをフル稼働しなければならない釣りは他の釣りをみても無いあるいは少ないからだと考えていて、釣ったという感覚がとても強い。
悪条件の中で釣りをする精神力。強風・高波の悪条件の中、ロングロッドを用いてピンポイントにキャストし、ピンポイントをトレースする技術。釣り場まで高低差のある磯場を下手したら片道30分以上歩く体力。
全てが揃って初めて釣れると言っても過言ではない。
ピンポイントにキャストすることや、磯を登ることは夜ではできない。というより危険なのでやめた方が良い。
ヒラスズキの場合、ルアーを含めたタックルが非常に重要だと考えるが、今回はまずはルアーに絞って書くことに。
一口に磯ヒラと言っても、地域によって使用するルアーが異なるので、私のオススメと、その選択に至る理由を説明することにする。
まず、ポイントを大きく高磯と低磯に分類することができる。前者の高磯は関東エリアで例えるなら伊豆、後者の低磯は房総が当てはまる。もちろんピンポイントに見たら両方に高磯も低磯も存在はするが。
この足場の高さあるいは水深でルアーを選択するというのが私の考え。何故なら、ヒラスズキで一番大切なのはレンジであると考えているから。例えば同じルアーを引いても足場の高さの違いによってトレースするレンジは変わる。足場の高さが場所によって決められているため、ルアーを変えることでレンジを合わせていくことが必要である。
それではこのパターン別に紹介していく。
◼︎高磯(水深がある) = 伊豆
1位:ブルーブルー ブローウィン140S
飛距離が出て深場を引きやすく、サイズによるアピール力は強いが細身のため食わせ能力も高い。潮の流れ等で自発的なアクションも出やすいのも効果的なのだと思う。一番使用頻度が高く、それに伴い釣果をもたらしてくれるルアー。
2位:ジャンプライズ ベビーロウディー 95S
このサイズで深場のレンジを引いてこれるルアーは他にないと認識している。通常のロウディーもレンジ的には合うが、扱いにくく使い手を選ぶ感じが強いので、万人に扱いやすいこちらがオススメ。
3位:タックルハウス ローリングベイト88
あまりにも悪条件だとミノーでは限界な状況が多々ある。そんな時にレンジを合わせやすいバイブレーションは必須。特に偏平部分が無く潮の影響を受けにくいので、他のバイブレーションに比べてもレンジを合わせやすいローリングベイトの使用頻度が高い。逆に敢えて流すような使い方ならバリッド90Hを使用する。
◼︎低磯(水深が深くない) = 房総
1位: ジャンプライズ ぶっ飛び君95S
シンペン全体的に言えることだか、巻けば浮き上がる。その性能は低磯にはマッチする。その中でも磯の使用を前提に作られたこのルアーは名前の通り悪条件でも投げやすく、引きやすい。特筆すべきは誰でも安定して飛ばせるということ。
2位:ジャンプライズ カッ飛び棒130BR
ぶっ飛び君95S同様にシンペンの利点を活かして浅場を引きやすいが、さらに浅場を引くことができたり、同じ水深ならよりスローに誘うことができる。ルアーの面積が大きくなる分、風の影響を受けやすいので、投げ方には少しコツが必要。
3位:タックルハウス ローリングベイト88
任意にレンジを調整できるため、高磯と同様に活躍する。特に浅い場合は重量の軽い88SSSを使用する場合もある。
もう1つ追加するならルアーのサイズ。140クラスの大きいルアーを使うイメージがあるかもしれないが、私が思うに他の魚と比べてもヒラスズキが特別デカいエサを狙って食っているわけではない。悪条件で使用するため重いルアーが必要=大きいルアーというだけだと思う。最近は技術も進歩して、上述した通り小さくても使いやすいルアーが多々あるので、ヒラスズキ=大きいルアー の概念は忘れた方がいいと思う。もちろんこだわりがあれば話は別だが。
最後に、安全には十分留意し、無理をせず釣りを楽しんでください。