イグジストを凌駕する!? 2019新製品の中で大注目のヴァンキッシュをインプレします!
2019年は個人的にスピニングリールの当たり年でした。
その中でも大本命な19ヴァンキッシュ。
気になっている方も多いのではないでしょうか?
- 軽量だけど耐久性って実際どーなの?
- 高級機種だけど、実際価格に見合う性能なの?
- ステラとどっちがいいの?
コアソリッドの頂点であるステラとクイックレスポンスの頂点であるヴァンキッシュ。
両者との比較を交えながら、使用して2週間程度のファーストインプレッションを書きたいと思います。
※1年間使用したインプレ追記しました。(釣行数約150日、シーバス釣果約200匹)
スピニングタックルに使用するシーバス用PEラインはコレを巻いておくのが間違いない ちょっと過ぎちゃいましたけど1/10は“糸の日”でしたね。 そんなわけで?私が普段使用しているラインのお話。 当ブログでも何回も言ってます …
シーバスで多用するラインを下巻きなしでピッタリ巻けるライン あなたがシーバスに使用するPEラインは何号ですか? シチュエーションによりますが、1号あたりが基準になるのではないでしょうか? 湾奥等、激戦区と呼ばれるエリアで …
購入に至った理由
シーバスには14ステラをメインに、ワームのダート等アクション系の釣りに13コンプレックスCI4+をピンポイントで使用している私。
ステラは今更改めて語る必要も無いシマノのフラッグシップモデル。使い心地は最高でまさに“喜びが満ちてくる”感じ(笑)
ただ、その極上使用感を生み出す重めローターの副作用として、高速ストップ&ゴーなど、ON/OFFの多い釣りに対してどこかもどかしさを感じる場面がある。
かと言って手持ちでローターが軽いコンプレックスCI4+2500HGSは、小さめのギアに高ギア比で巻き取り量を88cm確保しているため、巻き取りトルクに欠け、またメタルボディ派の自分には樹脂ボディはグニャグニャ感がどうも気になる。
シーバス釣りにおける個人的スピニングリールの理想は
- ボディは絶対にメタル製!
- リトリーブ感度に直結するローターは樹脂製
- ギアは大きくパワーがある
- 巻取り量は85cm前後
- 使用頻度の高い1号が150m巻けるくらいの浅溝スプール
こんな感じ。
そこで、これらの条件を満たすヴァンキッシュ3000MHGに白羽の矢が立った。
軽さ
大々的に宣伝しているだけあってやっぱり軽さはスゴい。自重も巻きも。
良く巻きが軽いリールは流速の変化を捉えやすいと言うが、それは当然なんだけど、バチ抜けのシーバス時はシーバスが後ろに付いたであろう違和感も確かに感じ取れる。
決してステラやツインパワーのようなメタルローター搭載のリールでも、その他のリールで感じ取れないわけではない。
ただ比較すれば感度は絶対にアップするし、武器になります。
剛性
軽い=弱いみたいな固定概念があるからだろうか。
巻きの軽さが軽すぎることもあるからか、正直チープさは否めなかった。
店で触った時は特に。過去形にしたのは糸を通してキャスト・リトリーブした時に印象がガラッと変わったからだ。
内部機関はステラとほぼ同じというだけあって、リトリーブした時のシッカリ感はちゃんとある。
200匹のシーバスや、巨ボラのスレ掛けも釣ったが、ファイトも今のところ不安感は一切ありません。
それと、ヴァンキッシュはメタルボディと言いながらリールフットとは逆のカバー側の部品は樹脂だ。
この部分を懸念視する人も多いし実際自分も使うまでは懐疑的だった。
でも実際使ってみるとリールフット側のメインボディはちゃんとメタルなので、樹脂リールのようなたわみは全く感じないです。
正直軽さ重視だったので、ここまでシッカリ感を感じれたのは嬉しい誤算でした。
タックルバランス
軽いリールを使用する上で気にしたいのがタックルバランス。
ロッドとリールの組み合わせはカタログスペックの足し算だけでタックルバランスの良し悪しを判断は無理である。
ロッドもメチャクチャ軽いライトゲームや、あまりロッドが長くないバスなんかはリールは軽い方が正義かもしれない。
けど、シーバスやヒラメ更に言えばショアジギ等、ロッドの長さ重さがあるロッドを使用する場合、単純にリールは軽ければ良いというものではない。
メーカー的には軽い方が売れるんだろうけど(笑)
今回、手持ちのシーバスロッドではアルジェント862L、プレジールアンサー89&90それぞれ組んで投げてみた。
自分の購入した3000MHGは自重185g。改めて驚異的な数値だ。
アルジェントは何も心配してなかったけど、予想通りバランスはバッチリ。
プレジールアンサーはRGガイドでガイドが通常よりも多く付いていることから先重り感が出るんだろうと正直不安であった。
しかし実際装着して使用してみると、全然違和感はない。
まぁ90に関してはパワーがある分ブランクスが厚めなので少し先重り感がある。
96より長いロッドはわかりませんが、とりあえず8.6f〜9.0fまでなら問題は無さそうかな?という感じです。
ステラとの使い分け
見た目の高級感や巻きの質感、ドラグ性能はやはりステラが上。
-
流れ感度無視でのパワースタイル
- デイゲームで重量系ルアーをメインに使用
-
魚を掛けてからのやり取り重視
-
貴重な休日の少ない釣り時間を楽しむ
上記内容を重視する人にはステラがオススメです。
でも、実釣性能はすべての面でヴァンキッシュが上回ると感じました。
ただひたすらにシーバスを追う。とにかく実釣性能を追求したい人はヴァンキッシュはとてもオススメです。
欠点
ここまでほぼ良いところばかり挙げてきましたが、気になる点があります。
1つはラインローラー
ただ、決してライントラブルが多いわけではありません。
使用を重ねるとラインローラーからの音が気になるようになりました。
これは18ステラ等に搭載されているDLCラインローラーが19ヴァンキッシュには搭載されていないので
耐久性が低いのだと思います。
DLCローラーへの変更もしてみようと画策してますので、その結果はまたアップデートしますね。
2つ目はデイゲーム
デイゲームで使用頻度が高いメタルバイブやブレードベイト等、比較的重量があるルアーを使うとどうしても負けている感が出ます。
ただ、これもこのリールの特性と思っています。
決してダメなわけではない。もっと適しているリールがあるってだけ。
ヴァンキッシュのライバルはダイワのフラッグシップモデル
ヴァンキッシュと言えばステラに次ぐ高価格帯の機種であることから、同じくダイワの2番手機種であるセルテートがライバル機種と思われているかもしれません。
でもそれは間違いです。
現在シマノのスピニングリールは耐久性や巻き感にを重視したコアソリッドシリーズと、巻きの軽さを重視したクイックレスポンスシリーズの2つシリーズに分かれています。
コアソリッドの頂点であり、シマノ不動のフラッグシップはステラで変わりありませんが、クイックレスポンスシリーズの頂点がこのヴァンキッシュです。
ダイワのセルテートはシマノで言うコアソリッドタイプにあたる(実際、違う部分も多いですが耐久性重視という意味で)ツインパワーがライバルです。
では、ヴァンキッシュのライバルは?
はい、ダイワのフラッグシップであるイグジストです。
事実、シマノでヴァンキッシュの開発担当をしている後輩に聞きました。
全ての性能をイグジストに勝るように設計していると。
その上で、イグジストの実売価格と比較して2万以上安いヴァンキッシュはかなりお買い得!
シマノが本気でダイワのイグジストを潰しにかかっている。
かなり気合の入った機種ですね。
まとめ
・メタルボディとステラ同様の内部構造で軽いのに超高剛性
・軽量で操作性や感度が抜群
・パワーを要する釣りは少し苦手
とりあえず、バチ・マイクロ・イナッコ・サヨリ・ハゼ、etc…。どんなパターンにも幅広く使えます。
ダイワのフラッグシップモデルであるイグジストを性能面・価格面で凌駕するヴァンキッシュ。
前評判通り、いやそれ以上の活躍をしてくれるリールでした!
ナイトゲームメインのシーバスマンにはマジでオススメです!
最後まで読んで頂きありがとうございました!