最適なシーバスロッドとは?6つのシチュエーションで考えてみる

ロッドの種類がありすぎてわからない!自分に合ったシーバスロッドとはなんだ?

各メーカーから様々なシーバスロッドが発売されています。

  • 「4軸カーボンによる圧倒的なバットパワー」
  • 「絶対的飛距離」
  • 「ワンランク短く感じる操作性」

などの謳い文句を添えて。

 

加えて、1製品の中でもラインナップがかなりあって、結局何使えばいいんだよってロッド選びで悩む方は少なくないと思います。

 

結局、よくわからないまま

「○○さんが良いって言ってるから」

「とりあえずみんな使ってるからこれにしておこう」

 

ってなってませんか?

それ、本当に自分が使用すべきロッドですか?

だいたい、そんな感じで選んだロッドはあっていないことが多くて、次なるロッドが欲しくなってるんではないでしょうか。

大丈夫です、私もそうでした(笑)

 

そこで今回は、私の経験を踏まえて、

自分が選ぶべきロッド、自分にとって最適な1本を導くをテーマにして書いてみました。

 

シーバスロッドの多様性のなぜ

そもそも、なんでシーバスロッドってそんな種類があるのでしょうか?

それは、シーバスが様々なシチュエーションで釣れるからです。

 

河川、港湾部、磯

足場の高い所低い所、周りに障害物は何も無い所木々が生い茂っている所、水深が深い所浅い所、流れが速い所緩い所、etc…

 

釣り場だけではありません。

シーバスは様々なベイトをエサとして捕食しています。

イワシ、ボラ、サッパ、コノシロ、サヨリ、ヒイラギ、ハゼ、etc…

 

食べているエサによってルアーを使い分けるというのがセオリーです。

パターンによってルアーのサイズやルアー重量、アクションのやり方が異なります。

 

上記の通り、釣りをするシチュエーションや使用ルアーの組合せはとても複雑!

なので、シーバスを釣るのに1本でやり切るというのは絶対ムリ!

 

でも実際には

「そんなこと言っても何本もロッド買えないよ」

という方が多いのではないでしょうか。

 

なので、いろんなロッドを使って使って使いまくった私が、シチュエーションごとに選ぶべきロッドを記しました。

私が使用しているロッドもご紹介しますので、妄想にご活用ください(笑)

 

シチュエーション別ロッド選考

【パターン①】オールラウンド

主なシチュエーション:中~大規模河川・運河のオカッパリ&ウェーディング

いきなりオールラウンドってなんだよ!とツッコミが入りそうですが…。笑

8.6f~9.0fの1oz(28g)程度まで背負えるロッド。

 

実際どのメーカーのほどんどにラインナップしています。

それはシーバスにおいてマストなアイテムであるからに他ありません。

事実、上述したシチュエーションで釣りをする方は多いんではないでしょうか?

決して全てに中途半端なロッドという意味ではなく、この1本がベストなシチュエーションが多いですよという意味です。

1本持っておくと間違いなく重宝するロッド。

大場所で使うことを考えれば9.5fクラスの選択肢も出てきますが、この辺になると12cmクラスのミノーをタダ巻きで使うことを前提にしたロッド(キャストフィールに特化したロッド)が多いです。

シーバスはイレギュラーなアクションを意図的に入れることが少なくないので、こういう操作をできるロッドの方が必要になる場面が多いと感じてます。

 

私が使用しているのはコレ↓

◼︎ゼナック プレジールアンサー 89

10〜28gまでシーバス釣りで使用頻度が高いルアーはほとんど対応しているのと、長さ的にもどこでも使いやすいのです。またアクションの入れやすさも秀逸で、自分のメインロッドとなってます。

 

【パターン②】ドブ川

主なシチュエーション:小〜中規模河川のストラクチャー撃ち。小型ルアー

キャストしたら余裕で対岸に届いてしまうような小場所。

このような場所では飛距離は必要ないですし、むしろストラクチャー際などピンに着いたシーバスを狙いたいのでロッドは短い方が有利。

ただ、注意しなくてはいけないのがパワー。

一般的なラインナップではロッドが短くなる=パワーも弱くなるものが多いです。

小場所でも思わぬ大物が釣れることも少なくないですし、小場所に大きめのルアーを入れたいこともあります。

ですから短くてもある程度パワーを持たせたものがgood。

 

具体的には7.5~8.0fくらいで1oz(28)g程度まで背負えるロッド

 

少し前までは全然ラインナップされてませんでしたが、最近は各メーカーでこの手の番手が多くなってきていますね。

 

私が使用しているのはコレ↓

◼︎セブンセンス MWS-801-MLRF

よくありがちな 短いロッド=パワーも弱い  という概念を覆しています。短くて強い。小規模河川でも、小型ルアーでも大型魚が釣れる可能性がありますので、パワーを落とすことはNGです。古いロッドですが、手放せない1本です。

 

【パターン③】堤防・沖堤

主なシチュエーション:足場の良い堤防や沖堤等、オープンウオーターでのデイゲーム。サーフ。

 

今までは河川メインでのロッドが多かったですが、オープンウォーターになるとまた求められるものは変わります。

特に堤防等の水深のあるエリアだとデイゲームが主体になることが多いです。

ルアーも1oz(28g)程度のバイブ・メタルバイブ・シャッドテール・スピンテールの使用頻度が高い。

もう1つ気を付けなければならないのが、足場が高さ。

足場が高い場所が多いです。

そういう場所で短いロッドを使用すると足元までしっかり引いてこれません。

ルアーのトレースコースの自由度を増すためにロッドの長さが必要なんです。

1ozクラスのルアーを投げれるだけではなくしっかり操作しなければいけないので、

9.5f~10.0fで1.5oz(42g)程度のルアーを背負えるロッド

 

私が使用しているのはコレ↓

◼︎セブンセンスPE MJS-1002-DSP

DSP=デイゲームスペシャル

デイゲームでの使用を前提としたロッド。長さを必要とするサーフにもドンピシャです。

Gクラフトの公式オンラインショップで格安で売ってるかもしれませんので要チェックです!

 

【パターン④】パワーゲーム

用途:使用する釣り場はパターン①とほぼ一緒。ターゲットが大型or重量系ルアー特化型

例えば、

  • コノシロパターンやハタハタパターンなど、1oz(28g)以上、時には2oz(56g)以上の大型ルアーを使用する
  • 根がひどく魚を自由に走らせるわけにはいかない
  • 大型のみを狙いに行く

ような状況が発生します。

そんな時にはより、ロッドのパワーを上げないとダメ。

パターン②の反対側ですが、一般的にロッドパワーが強い=ロッドが長いが一般的です。

でも、キャスト精度を要する場面であったり、繊細なアクションを入れる必要性場面が圧倒的に多いです。

だから、ロッドは極力パターン①と変わらず、パワーを上げたもの

具体的には8.6f~9.8fで2oz(56g)程度のルアーを背負えるロッド

 

堤防からのライトショアジギング等の青物にも流用可能です!

 

私が使用しているのはコレ↓

◼︎プレジールアンサー 90

ライトウェイトからヘビーウェイトのルアーを駆使してストラクチャーに着いた大型魚を釣るために、特に浦戸湾でアカメを釣るために購入しました。アカメ以外にもシーバスでも汎用性が高く、ジョイクロ等のビッグベイトを繊細にアクションさせたい時にも大活躍です。サゴシやメジロも仕留めましたよ。

 

 

【パターン⑤】超重量系ルアーのピンスポ撃ち

これはちょっと特殊かもしれませんが。

皆さんベイトタックルのメリットでなんだと思いますか?

「カッコイイ」

「使ってて楽しい」

いろいろあると思いますが、私は釣りをする上での優位性がないものは使用しません。カッコ良さとかはどうでもいい。

私が考えるベイトタックルのメリットは

  • 太糸を使用できること
  • キャスト精度が高いこと
  • 手返しが良いこと

だと考えます。

初めてやる人はそもそもベイトタックルに慣れるところから始めないとですが、

スピニングリールがキャスト時に中指・薬指・小指の3本でロッドを支えているのにたいし、ベイトロッドは全ての指で握りこんでいる状態なので、キャストがブレづらく、結果として精度が上がります。

また、スピニングリールではベールを起こす作業が発生しますが、ベイトタックルであればクラッチに常に添えている親指を押し込むだけ。

ルアー回収から次のキャストまでのインターバルが短くなるので効率よくが上がります。

これらのメリットからストラクチャー際にビッグルアーをピンスポットで撃ち込みたいときに使用します。

8.0f~9.0fで、0.5oz(14g)~2oz(56g)程度まで背負えるロッド

が良いと思います。

 

私が使用しているのはコレ↓

◼︎プレジールアンサー B-80ソップモッド

用途:ビッグベイト。河川でのピンスポ撃ち。アカメ。マダコ(笑)

ベイトのメリットであるキャスト精度や巻き取りパワーを駆使したい時に。100gまで背負えるロッドですが、ピンチヒッター的に10g程度のルアーをキャストすることができる不思議なロッド。

マダコ釣りにもサイコーの使い勝手でした(笑)

 

【パターン⑥】磯

主なシチュエーション:磯でのマルスズキ・ヒラスズキ

 

シーバスをやっていると一度はあこがれるフィールドが”磯”である。

やはり特殊なシチュエーションのためロッドに求められる条件も異なる。

 

磯において

  • 強風下におけるキャスト性
  • 足元が悪い中でのランディング性
  • 魚を弾かない柔軟性

がマストな性能と考える。

ヒラスズキは磯際にできるサラシが濃い方が釣りやすい魚だということは聞いたことがあると思う。

このサラシを発生させるのは風と波、つまり天候があれるほど釣りやすい魚なのだ。

こうした悪天候の中やるのに、通常のシーバスよりもパワーがないとそもそもキャストできない。

実際に、パターン③で紹介した10fの40g背負えるロッドでトライしたことはあるが、風が吹くと全く太刀打ちできなかった。

それと、磯というシチュエーションではランディングがもう一つの重要ポイントである。

堤防等足場が比較的良い場所であれば弱らせつつゆっくりネットインすれば良い。

だが、磯は違う。

常に波の状況を確認しながら、一瞬のタイミングでランディングしなければならず、悠長にネットを出しているヒマなどない。

だから抜き上げる。だから抜き上げることを前提にしたロッドパワーが必要になる。

結構このことを意識せずロッドをチョイスする人が多いと感じる。

ただ、むやみに固くしてもルアーを泳がせられないから食わせづらくなるし、掛けてからもタメが効かないとバラしやすい。

だから柔軟性とパワーのバランスが他のロッドよりも重要になる。

ロッドは11f~13fで2oz(56g)程度背負えるロッドであれば困らないであろう。

ロッドの長さを長くすることは立ち位置を磯際から離すことができる。つまり安全性を高めることに繋がる。

初めて磯に行く人は長めから入ってください。

何事も命には代えられないので。

 

私が使用しているのはコレ↓

◼︎セブンセンスPE モス MS-1102-MF+ 北西SP

風の強い日でも振り切れるロッド。14cmクラスのミノーから28gクラスのバイブまで使えます。磯以外でも荒れたシチュエーションで幅広く対応できます。

 

皆さんが良く釣りをするのはどのシチュエーションでしょうか?

各社セールストークでいろんなこと言いますが、結局は長さ・テーパー・パワーを外して無ければ、使うシチュエーションに合わせて好きなロッドを選べば良いと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!