マズメに食いが立つ魚とそうではない魚の違いを知って効率よく魚を釣ろう
一般的に魚が良く釣れる時間帯として“朝マズメ”“夕マズメ”いわゆるマズメと言われる時間が良いと良く聞く。
でも実際に釣りをしてみると、全てが当てはまるわけではないと感じることが多い。
私が釣りをしてきて、マズメに釣れる魚とそうでない魚のシチュエーションに傾向があると感じたので記事にする。
朝マズメとは
日の出時間の前後1時間程度を指します。
当然、日の出時間は季節に応じて変わるので、朝マズメと呼ばれる時間もそれに伴い変化します。
夕マズメとは
日の入時間の前後1時間程度を指します。
朝マズメと同様で季節によって夕マズメと呼ばれる時間も変化します。
なぜマズメに良く釣れると言われるのか
- 太陽が昇り光が差し込む
- 太陽が沈み光がなくなる
このタイミングでシーバスのエサとなる“ベイト”が活発に動くからです。
なぜ、ベイトが活発に動くのかと言えばベイトのエサであり、食物連鎖の基礎となるプランクトンが関係してくる。
プランクトンにも分類がたくさんあるのだが、今回のテーマと関係が深い“栄養摂取の形式による分類”で説明する。
植物プランクトン
植物プランクトンは光合成によってエネルギーを生産し、有光層と呼ばれる海や湖の水面で生活する。光合成を通じ、植物プランクトンは地球上の酸素の維持に大きな役割を果たし、植物全体の酸素生産量のおよそ半分を担っている。海洋の場合、海洋生物の基礎生産を担う植物プランクトンと透明度は負の相関がある。つまり、基礎生産の高い(水産資源量の多い)海は、植物プランクトンが多いことにより緑色等に着色した海であり、透明度は低い海である。
光合成によってエネルギーを生産するため、朝マズメの光が差し込んできたタイミングでエネルギーを得て活動を開始する。それにベイトが反応するという連鎖が発生する。
この植物プランクトンは透明度が低い=栄養素が高いエリアで多く発生するというのも、エリアを選択する上で注目すべきポイントだ。
動物プランクトン
生物学的には植食性動物プランクトンと動物プランクトンは分類されているようだが、ここでは便宜上動物プランクトンに統一しますね。
動物プランクトンは夜間表層で摂食を行う。夜間表層で摂食した動物プランク トンは昼間中深層へ沈降する生態を持つ。
動物プランクトンの餌料は春には潤沢に、夏から秋には不足なく存在するが、冬にはほとんどゼ ロにな って しまう。
冬の間の動物プランクトンは飢餓に耐えながら浮遊しつつ越冬することを強いられている。そのため海水密度が大きく光や波浪などの刺激が及ばない中層に下降したまま最低限のエネルギー消費で飢餓に耐える。
植物プランクトンと違い、夜間に活発に活動します。
良く聞くものだとアミ類がこの動物プランクトンに分類されます。
それをイメージすると、アミを捕食する時間帯や季節とリンクしてきますね。
これらのプランクトンが活発に活動を開始するタイミングがマズメであるため、マズメが釣れると言われるんですね。
マズメに食いが立つシチュエーション
①プランクトンが豊富に存在するエリアのシーバス
プランクトンが潤沢なエリアではシーバスのエサとなるベイトもいる可能性が高く、シーバスのスイッチが入りやすい。
プランクトンが豊富かどうかを判断するポイントは上述した通り、“水の透明度”である。
当然、底濁り等の濁りではないので注意が必要!
②ストラクチャーに着くシーバス
シーバスはストラクチャーに着く魚である。
ベイトが居なくてもストラクチャーには高確率で着いている。
そんなシーバスも、マズメになればベイトが回遊してくることを意識し、期待している。
つまり、ストラクチャーに着いているシーバスもマズメに食いが立ちやすい
マズメに食いが立たないシチュエーション
水中の地形にあまり変化がなく、ベイトの回遊に依存しているシーバス(所謂回遊型シーバス)はマズメに食いが立たない。
これは外洋の青物も一緒だと感じる。
そんな魚はマズメより、タイドブラフで潮が一番動く時間に食いが立つことが多いと感じる。
ボートシーバスだったり、磯でのブリ・ヒラマサであったり、なんかよくわからない時間に食いが立ったりするのはこの影響だと思う。
まとめ
マズメに食いが立つ魚
①プランクトンが豊富なエリアのシーバス
②ストラクチャーに着くシーバス
マズメに食いが立たないシーバス
①回遊型のシーバス
⇒マズメでなく、タイドグラフで潮が一番動くタイミングを狙う
あれ、マズメと潮が一番動くタイミングが重なったら…(^^)
最後まで読んで頂きありがとうございました!